焼き芋の保存方法はこれで解決!季節、用途にぴったりの保存方法を教えます。さつま芋の種類でも食べ方が変わります。もし、あなたが大量のさつま芋を手に入れたり、食べきれなくて余ったりしたのであれば、この記事でぴったりの保存方法を知ってください。保存の仕方ひとつで、後からいろいろな楽しみ方ができますよ。
Contents
焼き芋の作り置き、保存は可能?
焼き芋は加熱することで水分が飛んでいるため、比較的保存に適した食べ物です。ただし、季節や保存方法で美味しく食べられる期間が違うので注意が必要です。
腐りやすい夏は保存できるか?
水分が飛ぶことで腐りにくい焼き芋ですが、常温は避け、冷蔵または冷凍で保存しましょう。
賞味期限になるとどうなる?
食べられるかどうかの目安は、「臭い」と「中から糸が引くかどうか」です。臭いが悪いものはもちろん控えた方が良いですし、割ってみて、中で糸が引くようなら食べるのは諦めましょう。
焼き芋を日もちさせるおすすめの方法
焼き芋を保存するには冷凍、冷蔵、常温3つの方法があります。それぞれ適した場合があるので、それぞれのオススメポイントと保存期間を見ていきましょう。
冷凍保存
長期で保存したい場合は、冷凍保存が当然オススメです。
正しい冷凍保存の方法3つのポイント
- 焼き芋の粗熱をとる
- ラップにぴったりと包む(丸ごとでも輪切りでもお好みで)
- ジップロックなどに入れて冷凍庫に入れる
冷凍保存の賞味期限・保存期間
保存期間の目安は2週間〜1ヶ月です。たくさん手に入ったときには冷凍保存がオススメですね。
冷凍に向いているさつま芋の例
ちなみに、さつま芋には冷凍保存に向いているものと向いていないものがあります。冷凍保存に向いているのは、糖度が高く、いわゆる「ねっとりタイプ」のさつま芋です。「ねっとりタイプ」のさつま芋は以下の3つが有名です。
安納芋
種子島の特産として知られるさつまいもです。一般的な安納芋は上の写真のように表皮が赤く「安納紅」とも呼ばれているものですが、その中から表皮の色が白いタイプが生まれ、それを選抜育成していったものが「安納こがね」です。、どちらも水分が多く粘質性で、焼くとまるでクリームのように ネットリとした食感になります。
旬の食材百科
紅はるか
紅はるかは開発の目的どおり、外観が優れ、しかも蒸しいもにした時の糖度が高く、とても美味しい芋です。その高い糖度の糖質の中でも麦芽糖が占める比率が高い傾向にあると言われ、食べてみると強い甘さにもかかわらず後口はすっきりした感じの上品な甘さを感じさせてくれます。果肉の色は黄白色で、やや粉質で、加熱するとしっとりとした食感に成り、焼いた時の甘さはあの安納芋とも比較されるほどで、非常に甘く美味しい焼き芋の資質をそなえています。
旬の食材百科
シルクスイート
シルクスイートはカネコ種苗で開発されたサツマイモで、2012年から種苗の販売が開始されたばかりの新しい品種です。「春こがね」に「紅まさり」を交配させて生まれた実生を育成したとされ、現在品種登録出願中となっています。まだデビューして間がないにもかかわらず、焼き芋にしたときの滑らかな食感と甘さで話題になり、人気が高い品種となっています。外観は紡錘形で表皮の色や果肉の色などべにはるかと同じような感じで濃い紅色の皮に、中がクリーム色をしています。収穫してすぐはやや粉質で少しホクホクした感じに焼きあがるようですが、貯蔵することで粘質へと変わり甘くなります。
旬の食材百科
焼き芋を冷凍保存するとクリーミーでおいしいアイスに
冷凍ならではの食べ方として、焼き芋のクリーミーアイスがあります。常温にしばらくおいて、お好みの硬さに半解凍すれば、クリーミーアイスの出来上がり。スプーンですくって食べるのがオススメです。
この「ねっとりタイプ」の大きな特徴は、「冷めてもかたくならない」こと。例えば焼き芋にした場合、時間が経って冷めてしまっても、スイーツのようなねっとり甘いさつまいもが食べられます。さらに!焼き芋を「冷凍」すると、なめらかなアイスのような食感に大変身!
NHK ガッテン さつまいも大革命!味の新世界てんこ盛りSP
冷蔵保存
すぐに食べ切れる量であれば冷蔵保存でも可能です。温め直しにも時間がかからず、手軽に食べられるのもポイントです。
正しい冷蔵保存の方法は?
- 焼き芋の粗熱をとる
- ラップにぴったりと包む(丸ごとでも輪切りでもお好みで)
- ジップロックなどに入れて冷蔵庫に入れる
冷蔵保存の賞味期限・保存期間
冷蔵庫での保存期間の目安は4日程度です。
常温保存
すぐに食べる予定があれば常温保存でもしばらくは保存できます。季節や室内の気温でも保存期間は変わるので注意しましょう。
正しい常温保存の方法、賞味期限は?
- 新聞紙など湿気を吸収するもので包む
- 高温多湿を避ける。
冷凍保存の賞味期限・保存期間
日もちの目安は冬場なら2日〜3日、夏場なら1日〜2日を目安としておきましょう。
温め直し しっとりねっとり
焼き芋の温め直し方によるオススメポイントを見ていきましょう。さつま芋の大きさによって加熱時間は異なります。加熱しすぎると爆発する恐れがあるので、少しずつ時間を増やしていくのがポイントです。
電子レンジで温め直す
電子レンジで温め直す場合は、ラップの有無で出来上がりが変わります。
- 【ほくほくにする場合】ラップをかけずにお皿に焼き芋を載せる。
- 【しっとりにする場合】ラップをかけてお皿に焼き芋を載せる。
- 2〜3分温める(大きさによって時間を調節する)
オーブントースターで温め直す
オーブントースターで温め直すと電子レンジよりも焼き立てに近い出来上がりになるので、時間がある場合はオススメです。
- 水で濡らしたキッチンペーパーで焼き芋を包む。
- その上からアルミホイルでしっかり包む。
- 低めの温度で6分程度温める。
電子レンジ&オーブンのW温め
時間と手間をかけられる場合は、電子レンジとオーブントースター両方を使うことで理想的な温め直しが可能です。
- ラップをかけずに電子レンジで2分温める。
- 水で濡らしたキッチンぺーパーで焼き芋を包む。
- その上からアルミホイルでしっかり包む。
- オーブントースターで3分程度温める。
焼き芋を手作りする方法
石焼き芋器
最近では家庭で使える石焼き芋器がたくさん販売されています。ホーローやセラミックで電子レンジ対応のものなど様々な石焼き芋器があります。
オーブントースター
オーブントースターで焼き芋を作るポイントはアルミホイルでさつま芋を包むかどうかです。アルミホイルで包むと蒸したような仕上がりになるので、アルミホイルで包まずにそのままオーブントースターに入れる作り方もあります。
190度で40分が目安。その後10分ほど余熱で中まで火を通します。
蒸し器
甘い焼き芋を作るなら、蒸すのが早道。鍋に入る、直径3㎝くらいのさつま芋なら20分くらいが目安です。
蒸した後はさつま芋をフライパンやオーブントースターに入れ、ときどき転がしながら、全体にしっかり焼き目がつくまで5~10分焼きます。こうすることで水分を飛ばしてほくほくの焼き芋に仕上がります。
電子レンジ
- さつま芋をよく洗います。
- 濡れたままのさつま芋をキッチンペーパーで包み、その上からラップで包みます。
- 600wで1−2分加熱、その後200wで10分加熱します。
- 200wでじっくり加熱することで甘味が増します。
さつま芋の品種による違い
せっかく焼き芋を作るなら、品種による違いを知っておくことで自分好みの焼き芋を作ることができます。以下の図を参考にしてみてくださいね。
まとめ
ということで、焼き芋の日もちからおすすめの保存方法、調理方法まで幅広くみていきました。安い時期にたくさん買って、調理して保存に回せば・・・いつでも美味しい焼き芋が楽しめますね。参考になれば!